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私たちは「SNS運用」だけを行う組織ではありません。事業の根幹から成果に向き合う、Kerzeの支援姿勢。

  • 観光協会でSNS発信を続けているが、イベント参加者数や地域の滞在時間はあまり変わらない…

  • 小売店で新商品の投稿は欠かさないのに、思うように売上に繋がらない…

  • 自治体のシティプロモーションで複数の媒体に手を出したが、結局何が効果的だったのか分からないまま…


もし、あなたがこのような状況に心当たりがあるなら、少しだけ私たちの考え方にお付き合いいただけないでしょうか。


株式会社Kerze(ケルツェ)は、広告運用やSNS運用といった個別の手法に詳しい会社です。しかし、私たちはご相談いただいた際に、すぐに「では、SNS運用から始めましょう」とお答えするとは限りません。


それは、私たちがまずお客様の状況を深く理解し、本当に必要な支援が何かを丁寧に見極めることを最優先しているからです。部分的な施策(例えばSNS運用)が最適解である場合ももちろんありますが、多くの場合、その効果を最大限に引き出すためには、より根本的な事業全体の「仕組み(構造)」や「戦略」から見直すことが、結果的に「事業成長」や「地域活性化」といった持続可能な成果への確かな道筋となるからです。


今回は、私たちがなぜ「SNS“だけ”」という手段ありきで考えないのか、その背景にある事業や組織運営全体の「仕組み(構造)」と、成果を生み出すための「成長の設計図」、そして「整っていない状態から、どうやって成果への道筋を描くか」についての考え方をお伝えします。


■なぜ「SNSだけ」では成果に限界が出やすいのか?──市場の現実と経営・地域課題における仕組みの問題


「まずはSNSから始めよう」

「手軽に始められるし、反応も見えるから」


そう考える気持ちは、私たちもよく理解できます。SNSは、すぐに動けて、目に見える反応が得られやすい手段です。限られた時間や予算の中で、つい“できることから”始めたくなるのも当然かもしれません。


しかし、多くの場合、SNSは事業や取り組み全体の「成長の設計図」におけるあくまで「手段の一つ」であり、具体的な行動計画の中の、さらに一部分に過ぎません。それ単体で魔法のように機能するものではなく、その土台となる事業の目的や戦略があってこそ、初めてその力が最大限に発揮されます。


SNSだけで思うような成果が出ないのは、必ずしも運用方法や努力が足りないからだけではありません。設計図のない家を、いくら丁寧に建てようとしても、そもそも土台が傾いていれば、建物も傾いてしまう。それと同じように、根本的な経営課題や地域の課題が解決されないまま、表面的な施策に終始してしまっているケースが少なくないのです。


弊社では、事業や組織運営を成り立たせる要素を、以下のような段階(階層)で捉え、「何のために(目的)」から「何を大切にし(基本姿勢)」「どう実現するか(具体的な計画・行動)」へと、上位の目的を達成するための手段として下位の活動が存在するという、一貫した繋がりを重視しています。


【事業・組織運営が成り立つ仕組み:成果を生み出す設計図】

(ご自身の事業や活動に当てはめて、チェックしてみてください)

  1. 存在意義(目的の頂点):理念→目指す姿→社会への約束

    • 役割:事業や取り組みの根本目的、ありたい姿、社会への約束。全ての活動の出発点。

    • ありがちな課題:目的が曖昧なまま流行りの施策に飛びつく。メンバー間で目指す方向性がバラバラ。

  2. 基本姿勢(あり方の基本方針):大切にする価値観→どう見られたいかの方向性

    • 役割:目的実現のために「何を大切にするか」「どう認識されたいか」という組織の基本姿勢。

    • ありがちな課題:価値観と行動が一致せず、信頼を失う。場当たり的な対応でブランドイメージが定まらない。

  3. 事業・活動の戦略(どう実現するかの具体的な計画):状況整理→目標設定→誰に価値を届けるか→提供価値・コンセプト言語化→提供物・価格・届け方・伝え方の組み合わせ設計

    • 役割:「誰に」「何を」「どう提供するか」の具体的な計画。

    • ありがちな課題:ターゲットが不明確なまま発信する。商品やサービスの魅力自体が磨かれていないのに、伝え方ばかり工夫しようとする。価格設定や提供方法が顧客ニーズとずれている。

  4. 実行計画(具体的な行動):目標達成の指標設定(KPI等)→施策と日程計画→関係者連携・情報共有体制

    • 役割:戦略を具体的な行動に落とし込み、実行・管理する。

    • ありがちな課題:目標や指標がないまま活動し、効果測定ができない。「やることリスト」はあるが、戦略との繋がりが見えない。実行体制が整っておらず、計画倒れになる。


この仕組みの中で、SNSは多くの場合、「4.実行計画」における「(価値を)伝える活動(広報・プロモーション)」の中の一つの手段、いわば木の「枝葉」にあたります。

もちろん、枝葉の手入れ(SNS運用)も大切です。しかし、「根(存在意義・基本姿勢)」が弱っていたり、「幹(事業・活動戦略)」がしっかりしていなければ、いくら枝葉に水や栄養(SNSへの投稿や広告予算)を与えても、木全体(事業・組織)は健全に育たず、豊かな実(本来目指すべき成果)は期待できません。


では、何から取り組むべきか?多くの場合、それは「根」と「幹」の部分です。

  • 「何のために」この事業・活動を行うのか?(1.存在意義)

  • 「何を大切にし、どうありたい」のか?(2.基本姿勢)

  • 「誰に、どのような価値を、どうやって」届けるのか?(3.事業・活動戦略)


これらの問いに向き合い、自社の強みや市場環境を踏まえた上で、一貫性のある戦略を描き出すことが、成果への確かな道筋であり、SNSを含むあらゆる施策の効果を最大化する鍵なのです。


■Kerzeが「まずSNSありき」で考えない理由

上記のような理由から、私たちは『まずSNS運用ありき』で支援内容を考えるのではなく、お客様の事業全体の『仕組み』と『戦略』を理解した上で、本当に必要な支援は何かを丁寧に見極めることを大切にしています。


もちろん、状況を詳細にお伺いした結果、SNS運用強化が最も効果的かつ優先度が高いと判断すれば、その支援に注力することもあります。重要なのは、手段を目的化せず、常に本来の目的に立ち返って最適なアプローチを選択することだと考えているからです。お客様の貴重なリソースを最大限に活かし、本質的な成果(売上向上、地域活性化など)に貢献したいという強い想いが、私たちの根底にあります。


「うちは、まだ事業の構造や戦略が整っていないし…」

「Kerzeに相談するのは、なんだか難しそう…」


もし、そう感じられた方がいらっしゃるとしたら、ご安心ください。

私たちは、むしろ「整っていない状態」からのご相談を心から歓迎しています。なぜなら、そうした状況からご相談いただき、全体像から最適な支援内容を一緒に考えさせていただくことこそ、私たちKerzeが本領を発揮できると考えているからです。


  • 「色々と手を打ってきたけれど、何が根本的な課題かわからない…」

  • 「事業計画をしっかり立てたいが、どこから手をつければいいか…」

  • 「メンバー間で想いはあるが、それを具体的な戦略に落とし込めていない…」


このような、まさに「根」や「幹」の部分に課題を感じていらっしゃるお客様と共に、対話を通じて本質的な課題を発見し、「成長の設計図」を描き、実行まで伴走することこそ、私たちが最も力を注ぎたい領域なのです。


■Kerzeはどのように、戦略から発信を再設計しているか?──「対話」から始まる「課題解決と成長の設計図」


私たちの支援は、フレームワークを当てはめることから始まるのではありません。まずはお客様との「対話」を通じて、本質的な課題を特定することから始まります。

丁寧なヒアリングと時間をかけた対話、そして本質に迫る問いかけを通じて、皆様の中にある答えの輪郭が少しずつ「あらわになっていく」。私たちはそのプロセスに、誠実に寄り添います。


特に「1.存在意義」「2.基本姿勢」に関しては、弊社から一方的に提案することは基本的にありません。その根底にある想いや価値観は、お客様の中から引き出すことを最も大切にしています。


この上位の目的や姿勢(根幹)が明確になってこそ、初めて具体的な事業の戦略(幹)や実行計画(枝葉)、そしてSNSを含む個別の活動(葉の一枚一枚)が意味を持ち、一貫した強いメッセージを発することができるのです。


■私たちは「仕組みづくりの伴走者」です


概して、私たちがご一緒させていただくお客様の多くは、地域に根ざした素晴らしい技術や、独自の価値を持つ商品・サービスをお持ちです。ただ、「作ること」の専門家である一方で、「伝えること」や「販路を開拓すること」が専門ではない場合が多く、かつ潤沢な予算を常に確保できるわけではない、という状況も少なくありません。


そのような状況において、SNSは確かに有効な「手段の一つ」となり得ます。着実に積み上げることで、ファンとの繋がりを深め、認知を広げ、顧客基盤の強化地域のファン(関係人口)づくりに貢献していく可能性を秘めています。


それでも「まずは発信から強化したい」と言いたくなる気持ちも、私たちは重々承知しています。ですが、その「取り組む順番」が適切か、一度立ち止まって考えることが、多くの努力を結実させる鍵になるかもしれないのです。


私たちKerzeの使命は、単に特定の施策(例えばSNS運用)を代行することではありません。お客様が「持続可能な成果」を生み出し続けられる「仕組み(構造)」そのものを設計し、その仕組みがしっかりと機能するように、状況に応じてSNSを含むあらゆる使える力や手段(資源)の最適な活用を支援する「仕組みづくりの伴走者(戦略パートナー)」であることです。


だからこそ、私たちは目先のSNSという「枝葉」だけを見るのではなく、事業や組織運営全体の「仕組み(根と幹)」から物事を捉え、本質的な課題解決に繋がる最適な戦略を描き、そして「計画倒れにさせない」実行までを責任を持って伴走することを、何よりも大切にしています。


■あなたの地域や事業の挑戦に、Kerzeは伴走します


私たちKerze(ケルツェ)は、自治体様から地域の中小企業様まで、官民問わず、皆様の新たな挑戦に寄り添い、伴走するパートナーです。

目指すのは、一過性ではない「持続可能な成果」。そのために、表面的な課題解決や「手段ありきの支援」に陥ることなく、課題の「仕組み(構造)」そのものを捉え、「戦略設計」から「実行支援」までを一気通貫で責任を持って遂行します。


私たちは、自治体におけるSNS活用による関係人口創出・地域活性化支援小売業における経営改善・売上向上に向けた戦略設計・実行支援農業系スタートアップの販路拡大・事業基盤構築支援など、事業や地域の仕組み自体に働きかける戦略的な課題解決を重視しています。


■まずは、あなたの「現在地」と「目指す未来」をお聞かせください


「何から相談すればいいかわからない…」

「うちの事業でも、相談していいのだろうか…」


全く問題ありません。むしろ、そうした段階からのご相談こそ、私たちがお役に立てる場面かもしれません。


私たちの支援は、まず皆様の抱える背景や制約、そして目指す未来(目的)を深く、丁寧に理解させていただくことから始まります。対話を通じて本質的な課題や目指すべき方向性が見えてくることも多くあります。


まずは一度、ご相談からはじめませんか?ご一緒に、あなたの、そして皆様の未来に向けた課題解決と成長を考えさせていただければ幸いです。


■大切なご縁のために


弊社は、提供するサービスの品質を何よりも大切に考えております。そのため、既にご縁をいただき、継続的に支援させていただいているお客様への責任ある関与を最優先とさせていただいております。


とはいえ、新たな挑戦と誠実に向き合う方々との出会いは、私たちにとっても大きな喜びです。皆様との大切なご縁を通じて、少しでもお力になれることを願っております。

お問い合わせいただけましたら、担当者より折り返しご連絡差し上げます。


皆様の挑戦に貢献できる機会を、心より楽しみにしております。




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